体感文法講座の結果出力 その5

 第5回の課題「映画を紹介する」ということで選んだのは『ムーラン・ルージュ』(2001年)。

 ハリウッド映画の豪華さを集結させたかのような作品に見た当時は圧倒されたものだった。今回、この課題が出たことでそれを思い出し、取り上げることにした。文章の出来自体はあまり満足いっていないが、アップしてみて読んでくださる皆様の判断に委ねようと思う。書いた側からしてみてはストーリーはわかるがレビューとしてはもの足りないかもしれない。これもどこに視点を置いたかが現状の課題だと思う。ストーリーに重きを置いたので結果こうなった。厳しいご意見をいただくかもしれぬが載せてみる。

 題名:真実の愛に目覚める「ムーラン・ルージュ」

 愛という夢物語と生死の現実が入
り混じっていて、そのギャップを味
わいたいと思ったとき、DVDの中か
ら漁って出てきたのは『ムーラン・
ルージュ』(2001年)だった。
 もちろんアカデミー賞8部門にノ
ミネートされた作品なのでスケール
は大きい。音楽もマドンナ、ビート
ルズ、エルトン・ジョン、U2、ポリ
ス、クィーンなど20世紀を代表する
ポップナンバーが公開された21世紀
への移って間もない時代背景の中で
劇中劇の登場人物に重ねて彩られて
いる。
 時は19世紀末。パリのモンマルト
ルに憧れた青年クリスチャン(ユア
ン・マクレガー)。
 彼は愛と自由を書きたいという夢
を持ち、そこへたどりついた。いた
のはボヘミアン(自由人)たち。
 夜のパリのナイトクラブ。その華
やかさを代表していたのが「ムーラ
ン・ルージュ」。
 この世の楽園を体現し、何もかも
を忘れて楽しむ場所。アブサンをあ
おり、カンカンを踊り狂う。高級娼
婦たちとそれに群がる男たちの欲望
でむせかえっていた。
 愛と自由を書きたかったが、恋愛
経験がなく、しかもボヘミアンかど
うかも自信がないクリスチャン。あ
るとき、ふとしたことで彼にチャン
スが舞い込む。
 天才若手作家と称して、ムーラン
ルージュへ行き、なりゆきでショー
の台本を書くことに。そしてヒロイ
ンのサティーン(ニコール・キッド
マン)との出逢いで彼が愛に目覚め
ていく。
 トップスターであった彼女。出て
くるだけで場の雰囲気が一変するほ
どの存在感をまとう。それに彼は圧
倒され一目惚れする。
 仲間たちの手引きで逢い引きに成
功。サティーンを狙う者も多い。特
に公爵はなんとしてもモノにしたく
金と権力で迫る。そんな中、娼婦で
はなくスターになりたかった彼女は
想いと現実の間で悩む。なぜなら彼
がパトロンになれば、娼婦からトッ
プ女優になれるからだ。
 そうした想いは二人の歌によって
表現されていく。最初は公爵と勘違
いし惚れてしまった彼女だったが、
彼の詩と純粋な愛にはまっていった。
 本物の公爵との一夜も逢い引きし
ていたが、彼女の機転で難を逃れた。
ますます激しくなる恋。その中で新
しいショーの準備が進む。
 主題は“愛”。インドを舞台にした
ボヘミアンの極致が体現されたショ
ー『スペクタキュラー・スペクタキ
ュラー』。資金にもめどがたち、彼
は作家として台本を書く。
 想うのはサティーンのことばかり。
禁じられてはいたが、感情はおさま
らず、とうとう会いに行く。日陰の
女には代金もいるし、彼女たちは男
を喜ばせる言葉を口にする。でもそ
れを乗り越えて、結ばれようとした。
 しかし、公爵は曲者でサティーン
を独占したかった。ムーラン・ルー
ジュの権利を手に入れ、彼女を自分
のモノにできる契約を支配人のジグ
ラーと結んでしまう。
 ショーのためにムーラン・ルージ
ュは劇場へと建て替えられた。この
ときも公爵はサティーンをモノにす
るべくあの手この手をつくすが、彼
女は口実を作り会うことをしなかっ
た。彼との愛を貫くために。
 あるときサティーンは、ジグラー
から真実を告げられる。病魔に侵さ
れ、契約を結んだ事実を。
 公爵が彼を邪魔に思い、消そうと
たくらんだ。口実としてショーの結
末が気に入らないと言い出し。さら
にクリスチャンとサティーンの作家
と主演女優以上の仲に気づく。
 危機を察し。別れる別れないでも
めるが「夜の女には恋をするな」と
いう仲間の忠告を振り切り。ついに
結ばれた。彼女も本当に愛されてい
ることに気づいたのだ。
 ショーを守るため彼女は公爵と一
夜を共にする約束を交わしたものの、
なんとか最後の一線は回避。そして
クリスチャンと逃げようとするが、
病魔がサティーンを蝕んでいった。
 それでもショーは続けなければな
らない。裏社会に生きる彼女たちは
恋も許されぬ。そして「遊びだった」
とうそをつき、別れた。
 クリスチャンは信頼する仲間のト
ゥールーズとの会話から確信を持つ。
彼女はまだ自分を愛していると。
 ショーの初日。結末は当初と変え
開演された。公爵に命を狙われてい
るにもかかわらず、それを確かめる
ために会いに行くクリスチャン。ト
ゥールーズが真実を告げる。
 最後のセリフ「誰かを愛し、その
人からも愛されることだ」。それが
彼女の真意であった。
 ショーは終わり、彼女は力尽きて
死んでいった。「私たちのことを作
品にしてね」という遺言を残して。
最期の言葉えお噛み締め、クリスチ
ャンが回想しながら執筆をしている
シーンで幕を閉じる。
 この作品はステージの派手さも中
心だが、一貫して訴えているのは“愛”
だ。そのテーマが感じ取られたとき、
単なる夢物語ではないと気づく。そ
れが楽しみな人はぜひご覧いただき
たい一本である。

(16文字x126行)

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